[読書感想文]チーズはどこへ消えた?

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皆さん、ふと、昔読んだ本をまた読みたいなと思うことありませんか?

本だけに限らず、マンガや映画などを見返したくなる時はあると思います。

ちょうど今、コロナウイルスの影響で旅を中断しているので、懐かしの本を読んでみました。

読んだ本は20年ほど前にベストセラーになった「チーズはどこへ消えた?」です。

この表紙を見たことがある方は多いでしょう。

2000年に発行された本で、日本で400万部、全世界で累計2800万部もの大人気ベストセラーとなった作品です。

ジャンルとしてはビジネス書に当たるでしょうが、日常生活にも役立つことが書かれています。

私が初めて読んだのは確か20歳頃だったはずです。

学生時代に読んだビジネス書の中の一つでした。

ではさっそく読んでみましょう。

話はとある高校のクラスメイト同士の昼食会から始まります。

うまくいっていない現状について、それぞれが愚痴をこぼしています。

その中の一人の人物がこう言うのです。

ある物語を聞いてすべてが変わった。

その話をみんなが聞き始めるところで本編に進んでいきます。

どこかの国にある、とある迷路に場面が変わりました。

この迷路には2匹のネズミ、2人の小人が出てきます。

彼らは食料にするため、そして幸せになるためにチーズを求め迷路に入っていくのです。

そしてある時、大量のチーズが置かれているチーズステーションCという場所に到着します。

ここにいれば安心だと小人たちは思い、このチーズステーションCの近くで生活を始めます。

しかし、日に日にチーズは少なくなり、ついにチーズは無くなってしまうのです。

チーズが無くなると、小人の2人は「チーズはどこへ消えた」と騒ぎ出します。

そして「自分たちがなぜこんな目に合わなければいけないのだ」と現状を悲観することだけしかしないのです。

一方ネズミ達は、チーズステーションCからチーズがなくなってしまった時に、小人のように動揺することもなく、別の場所に新しいチーズがないかすぐに探しに行きました。

そもそも、小人とは違って少しずつ減っていくチーズを見て、いずれチーズが無くなっていくことを理解していたのです。

しかし依然として小人たちは、またチーズが戻ってくるのではないかと、毎日何も無いチーズステーションに足を運びます。

もちろん、行けども行けどもチーズが戻ってくることはありません。

そんな中、小人の一人ホーはもうこのステーションにチーズが戻ってくることがないと悟ります。

そして、もう一人の小人ヘムに別の場所に探しに行かないかと相談するのですが、ヘムは待ち続けるというので一人で探しに行くことになります。

久しぶりの迷路、未だ進んだことのない見知らぬ先へ進んでいったホーですが、先はどうなっているのか判りません。

本当に見つかるのかという不安もあり、徐々に恐怖に苛まれます。

恐怖によってなかなか進めないホーですが、チーズに囲まれている自分を想像することにしました。

すると不思議と恐怖心が消えていくことを知るのです。

恐怖に打ち勝つ方法を知ったホーは、迷路を進んで行き、新たなチーズステーションにたどり着きます。

しかし、たどり着いたチーズステーションはチーズがほとんどが食べつくされた後で、ほんの欠片しか残っていませんでした。

以前のホーであればここで悲観していたでしょうが、この時ホーには希望が見えていました。

ここには欠片しかありませんでしたが、新たなチーズを見つけるまでは時間の問題だと思ったのです。

先へ進めば必ずチーズはある。

ここに留まるくらいなら、先に進みチーズを探したほうが安全だと感じるようにもなっていました。

そして奥に進んだ先でその言葉が現実となります。

見つけたのはチーズステーションN。

そこには今まで見たことのないほど大量のチーズがありました。

そして、チーズステーションCで分かれた2匹のネズミも見つけました。

ネズミ達はチーズをかなり食べていたおかげか、以前に比べ大きく太っています。

そして小人のホーがネズミ達とチーズを食べながら、今までを振り返るところで話は終わり、はじめの高校のクラス会の場面へと戻るのです。

クラス会の参加者たちは、この小人とネズミとチーズの物語を現実の問題に当てはめていきます。

あるものは仕事について、またある者は家庭にあてはめ、過去の失敗を振り返っていきます。

変化に気づけていたのか。また、自らも変化し前に進むことをしていたのか、とそれぞれが自問自答をして、最終的には全員が新しく変化することを理解し、クラス会がお開きになったところでこの話は終わります。

ここまでがこの本「チーズはどこへ消えた?」の内容です。

この本で得られることは、まず、小さな変化に気が付くことが大切だということです。

物語の小人の様に目の前にチーズがあるからといって安心しきってはいけません。

そして、日々の変化にきちんと対応していくことも大事です。

変化をわかっていてもそれに対応しなければ、何もしていないことと同じです。

ただ、これは簡単なようですごく難しいことだと感じます。

人間誰しも現状がある程度うまくいっている場合、今行っていることが正しいと疑わないことが多いでしょう。

しかしそこには小さな変化が隠れていることがあります。

徐々に悪化していることに気が付かず、取り返しが付かないところまで進んでしまうかもしれません。

また、行動に移すことも簡単なようで実は難しいことだと思います。

行動することによって、現状の良い状態から悪化するのではないかと誰しも頭をよぎるでしょう。

ただ、ここで思い出さなければならないのが、迷路にいた小人たちです。

変化を恐れるあまり、何もないチーズステーションに残った小人のホー。逆に変化に立ち向かい先に進んだヘム。どちらの行動を選択をするべきかということです。

「行動することがリスクなのではなく、行動しないことこそがリスク」

「その場に留まるか進むか迷ったならば進め」

というのがこの本の教えです。

この言葉を現実に当てはめて考えてみましょう。

2020年現在、新型コロナウイルスによって世界中が混乱しています。

日本においても、今までとは全く異なるほど生活様式が変化しています。

様々な業種に影響はありますが、代表的なものとして挙げられるのが飲食店です。

外出自粛などにより来店客数が激減しているとニュースなどでもよく目にしているでしょう。

ただし、その中でも影響を最小限に抑えているお店もあります。

例えば、いち早くテイクアウト、宅配に力を入れたお店です。

店内飲食が避けられる状況となっていく一方、テイクアウトなどの需要は増えました。

そのおかげで業績を回復させています。

ネット配信に力を入れた、ミュージシャンなども同じですね。

現実のライブからネット配信に切り替えることにより、以前よりも収入が増えたなどという話もあります。

このように、状況の変化に対して行動を起こしていった結果、成功しているのを見ると、確かに間違っていないなと感じます。

20年ほど前に書かれた内容が今も通じているので、この考え方はきっと普遍的なものなのでしょう。

今あなたの目の前にあるチーズは徐々に減ってきていませんか?

もし、減ってきているのであれば、へかを恐れず進み、新しいチーズを探しに行きましょう。

ということで、今の時代にも役立つことが書かれているこの「チーズはどこへ消えた?」を気になったのであれば読んでみるのもいいですよ。

30分程度で読み終わるので、普段あまり本を読まない方でもすんなり読めるはずです。

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だいじだっぺ

コメント

  1. 結構古い本ですね。小学生時代に聞いたことがあります。でも、一度も読んだことがありません、残念

  2. whoiscall より:

    Thx