[日本一周]140日目 高知 室戸~

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11/26 気温はそうでもないのですけれど、風が冷たいですね。

今日は寒そう。

あんまり動きたくないな。

お遍路さん

昨晩泊まっていた道の駅の風のベンチで過ごしていました。

ちょうど風があたりにくくて良かったんですよ。

そんなとき、おばちゃんのお遍路さんがやって来て、「どこから来たの?」と声をかけられました。

「茨城から」と答えましたが、このお遍路さん、見たことある気がするんですよ。

それもつい昨日に。

ジオパークセンターに入るときに同じように声かけられているんはずなんですよ。

しかし、初対面の様に対応されたので、別の人かもしれません。

この格好、間違いないよなと思い「昨日、ジオパークセンターで会ってませんか?」と聞くと、思い出したようで、「ああ、あの時の人か」なんて言われてしまいました。

そんな印象薄かったのかと思っていたところ、さらに「歩きなの?」などと聞かれる始末です。

昨日、自転車で近づいたのはさっぱり覚えていないらしいです。

喋った内容も一からです。

昨日会ったのは幻想。初対面と思って応対しました。

そんなマイペースなおばちゃんと話をしていましたが、突然道の駅の売店に入ってしまいました。

出て来たら手に袋を持っています。

そしてそれを私に差し出してくるのです。

「お接待」だそうです。

若者を見かけるとお接待をしたくなるそうです。

私はまだまだ若者で通りそうです。

頂いたものはちらし寿司。

「お腹空いたときにでも食べな」と渡されてしまいました。

さらに飲み物代までも頂いてしまう事に。

通常はお遍路さんにお接待をするものですが、逆にお接待されてしまうとは。

これもまた、四国ならではなのでしょう。

さすがにお接待を受けるだけでは申し訳ないので、私も旅人やお遍路さんにお接待してみます。

受けた恩はどこかで返さないといけないですから。

私の受けた恩が別の人に伝わり、さらにその連鎖が繋がり広がっていってほしいのです。

そうすれば世の中はきっと今より良くなりますよ。

吉良川の街並み

やって来てのは吉良川地区。

ここの街並みを見に来ました。

壁に屋根のようなものがついています。

水切り瓦といって台風の多い室戸地方ならではの造りで、横殴りの雨で壁に打ちつけた雨を壁伝いに流すのではなく、直接地面に落とす仕組みです。

これにより、漆喰の壁の寿命が延びるのだそうです。

こう見ると、効果があることがわかります。

水切り瓦の下だけは漆喰がきれいに残っていますね。

もう、気合入れていっぱい付けすぎです。

レンガ造りとの併用パターンもありました。

ちなみにここは備長炭屋さんです。

この吉良川の街は備長炭の生産で栄えた街でもあります。

このような塀もよく見かけます。

こちらの名称はいしぐろです。

暴風雨の際に壁となってくれることで、家を守るものです。

確かに1階建てならかなり守られている気がします。

家によっては凝ったデザインにしているところもあります。

この、上下で違う積み方をしているのがなかなか良いですね。

センス〇です。

実用性と景観を兼ね備えた面白い街並みでしたね。

海成段丘

昨日のジオパークセンターで知った場所です。

この山の上なので、自転車は置いて歩いていきます。

なかなかの坂です。

登りきってもこんな景色しか見られないんですけどね。

ただ、この平らな地形は海が作ったものです。

それも標高100m以上の山の上にです。

ここは大昔は海岸でした。

そのため平らな地形となっているのですが、隆起による隆起で今は山の上になっています。

1000年で2mと、世界的にも珍しいスピードで隆起をしているそうです。

隆起の原因は地震です。

南海地震が起きるたびに地面は少しずつ上がってきたのです。

そんな海成段丘で行われているのが農業です。

これはサツマイモ。

大根や、柑橘類も作っています。

ここは何でしょうか?

近づいてみると、小さい実が成っている植物です。

見たことはありますが名前は出てきません。

とにかくいろいろ作っています。

遠くから見ると見事に平らになっている台地。

何とも不思議な地形でした。

おわりに

今日の移動 高知県室戸市から田野町

今日見つけた野良鶏です。

墓場の隣を悠々と闊歩していました。

高知は今日も平和です。

今日も1日お疲れさま。また明日。

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