[日本一周 後半戦]74日目 新潟 長岡~②

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6/23 昨日のような目に会わないように、ちゃんと屋根付きのところにテントを張ったから今日は大丈夫。

まあ、雨はたぶん降ってすらいないだろうけど。

とにかく大丈夫。

越後平野の守り神

川が見えてきました。

この川は信濃川です。

最初はこの信濃川にまつわる場所、大河津分水路に立ち寄ります。

分水路という名前川もわかりますが、信濃川はここで分岐をしています。

そしてこの分水路、新潟にとって非常に大きな役割を担っています。

この川ですが、100年ほど前に新しく造った人工の川です。

そう、元は陸地。

ここを掘り進めて9km先の日本海まで繋げました。

この分水路ができる以前、信濃川が流れる越後平野は3年に一度は洪水になるというところでした。

その洪水対策のために造られたのが大河津分水路。

ここが造られてからは信濃川の下流では一度も洪水は起きていないそうです。

この分水は越後平野を守る守り神のように思えます。

そのおかげで新潟は米どころにもなったようですし、今の新潟があるのもこの分水路があるおかげと言っても過言がないかもしれません。

こういった経緯を学べるのがこの信濃川大河津資料館。

この大河津分水路において重要な場所がもう一つあります。

河口に向かうと大河津分水路の一番の難所だった弥彦山です。

この道路と川が通っているとことは、左右の山が繋がっていた所。

つまり、川を通すために切り通しのように削った跡。

最新の機械はもちろん、延べ1000万人を動員してようやく通すことのできた場所です。

現在でも工事の様子が見えますが、更に洪水のリスクを減らすための拡張工事を行って居る最中です。

あの山も頑張って削っていくようです。

どうやら完了は2032年のようです。

まだまだ先は長いですね。

神様は寛容


元々来る予定はなかったですが、大河津分水路の河口付近まで来たのでちょうど通り道となりました。

越後国一宮、彌彦神社です。

鳥居をくぐるとすぐに見える川。

御手洗川といるもので昔はここで身を清めていたらしい。

石段を下りて川で清めるというのが、伊勢神宮の五十鈴川とちょっと雰囲気が似ているので思い出しますね。

立派な門をくぐり、拝殿へ。

茅の輪くぐりは久しぶりに見たかもしれません。

拝殿にお参り。

二礼二拍手一礼でお参りしてしまいましたが、ここは正式には二礼四拍手一礼だったそうです。

間違えてしまったけど、きっと神様は寛容。

許してくれるはず。

全体を通してこういった苔むした場所が多く、なかなか雰囲気も良い場所でしたね。

先に進もうか。

世界に誇る金属加工の街


燕市に来ました。

ここは金属産業の街です。

立ち寄ったところは燕市産業史料館。

この燕市、金属産業の街となった理由などを探っていきます。

きっかけはこの和釘です。

江戸時代の燕は頻発する信濃川の洪水で農業は全くうまくいきませんでした。

そのため副業として始めたのが和釘の製作。

朝に行った大河津分水路とも繋がるんですね。

その後洋釘の登場でピンチにはなりましたが鎚起銅器、キセル、ヤスリ、彫金この4つの製作加工技術で金属産業の街でとなりました。

この4つそれぞれ、作業場などの展示があります。

これは作業工程。

展示物でもよいのですが、やはり映像で見るのがより分かりやすい。

金属産業の歴史だけでなく、こういったギャラリーもあります。

まるで美術館のようです。

この人間国宝の方が製作した鎚起銅器が特に良かったです。

木目のような模様となっていて魅入ってしまいました。

燕市では日用品も数多く作られています。

例えば洋食器ですね。

スプーンやフォークなどかなり輸出もされています。

そして、あのノーベル賞の晩餐会で使われるスプーンやフォークも燕で造られたものらしいです。

スプーンコレクションという変わったコーナーも。

世界中から集めたスプーンが展示されています。

このように色々とジャンルの違うコーナーがあるので誰しもどこかしらは気に入るコーナーがあるはずです。

燕の道の駅も金属産業でいっぱいです。

スプーンなどが売っていたり。

業務用の鍋もあります。

このあたりはまるでホームセンター。

さすが、燕市は世界に誇る金属産業の街です。

実際に来ても手わかることはいろいろありますね。

おわりに

今日も名物を食べました。

燕市に居るので燕三条背脂ラーメン。

見た目ほどコッテリはしていなくて食べやすいラーメンで美味しかったです。

それと、走行距離も3000kmを超えました。

まあ、いつもどおりのペースですね。

茨城に帰る頃にはどれくらいになるんだろう。

たぶん10000kmは行かないんだろうな。

今日も1日お疲れさま。また明日。


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