[日本一周]156日目 愛媛 松山~

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12/12 風が冷たい。

晴れの予定だったはずが、曇ってもいて寒いです。

沖にある島には日が差しています。

早く晴れてくれ。

高虎の城造り

今治まで来てしまいました。

走っている途中からだんだんと晴れてきましたね。

やっぱり今治城は来てしまいますね。

藤堂高虎の城造りが確立した場所でもありますし。

石垣だけだと思っていましたが、櫓や天守がありました。

早速進んでみましょう。

まずは枡形小口です。

四方を門や櫓で囲い敵兵を集め、一網打尽にする仕組みです。

この灰色の地面の場所にも高麗門があり、当時はきちんと囲う構造でした。

枡形に入った敵兵は弓や鉄砲で三方から狙われることになります。

この構造を高虎は考えました。

後から知ったのですが、この門だけでなく、石垣も復元されたものだそうです。

発掘調査を行い、門の柱の位置や大きな鏡石の正確な位置を確認し、当時の配置を再現しました。

二の丸に入ると天守と藤堂高虎像が見えてきました。

天守は5層の大きな天守です。

最上階からは瀬戸内海が見えます。

海にかなり近いことがわかりますね。

下に見える大きな内堀は、海の水を引いています。

そのため、堀にはこのように海の魚が泳いでいます。

クロダイやフグがいます。

周りを歩くと、水堀や石垣の大きさがよくわかります。

水堀の幅も50m程もあり、弓矢はもちろん鉄砲も役に立たない距離を保っています。

このように、戦を意識した藤堂高虎の築城術がここで確立されました。

この築城術が、津城や伊賀上野城にも活かされているのですね。

また、勉強になりました。

タオル

今治と言ったら今治タオルが有名ですね。

高品質であることは知っていますが、そもそもなぜ今治がタオル生産が盛んなのでしょうか?

それを学んできました。

そこで、重要なのがこの方、矢野七三郎です。

今治は四国で最初のキリスト教の教会が作られるなど、海外の文化が入りやすい場所でした。

矢野七三郎は西洋の技術を取り入れた織布産業を今治で興しました。

ネルシャツのネル生地を作る工場を建設したそうです。

そして、技術を惜しみなく教えたため、今治で繊維産業が広まったのです。

その後、タオル産業に繋がっていくのですが、他にも水質が良かったことも、今治タオルの繁栄に関係します。

今治には蒼社川が流れています。

この川の水は不純物が少なく、繊維製造に適しています。

不純物が少ない水で染織、洗いなどを行うことによって、生地が柔らかくなります。

これで品質の良いタオルが製造されて有名になりました。

タオル製造の工場も見てきました。

コンテックスタオルガーデンに寄ったときに、見せてもらう事ができました。

突然伺ったのに見学できる、親切対応でした。

タオル生地で重要なパイルができる所を間近で見させてもらいました。

原理はなかなか言葉では説明しづらいので、どこかで映像を探して見てみてください。

温度、湿度によって糸の切れやすさも変わってくるので、工場内は一年中、一定に保っているそうです。

こういったことが、品質にも繋がるのですね。

他にも、タオル館という施設もよりました。

このように昔は串を指してパイルを作っていたそうです。

気が遠くなりそうな作業です。

今では串はありません。

糸のテンションの調節と衝撃による糸の滑りでパイルができるのです。

今治タオルの品質に重要な吸水性のテストも体験できます。

タオル片を水面に落とし、沈むまでの時間を計測します。

良いタオルはすぐに吸水し沈みますが、糊の洗い残しがある不良品だと全く沈みません。

このような検査をいくつも通り抜けた製品だけが今治タオルのブランドを名乗ることができます。

いろいろ知ると、タオルの見方が変わりますね。

おわりに

今日の移動 愛媛県松山市から今治市

そろそろ、四国編も終了です。

明日のしまなみ海道は晴れてくれますか?

今日も1日お疲れさま。また明日。

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