[日本一周]184日目 大分 豊後高田~②

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1/9 風はおさまりましたので、今日は移動します。

目指すは国東半島。

仏の石板

青宇田という地域に来ました。

ここには石版に掘られた仏様の画像石があります。

どんなものかは見てみるのが早いですね。

石版がずらりと並んでいます。

これらが全て画像石です。

数としては94枚あります。

もともと崖の上にあった寺院の僧達が彫ったものだそうです。

仏さまが彫られ、絵巻物のようになっています。

全国的にも珍しい、とても貴重なものだそうです。

出土したのはこの裏の崖です。

長年風雨にさらされていたため、図柄が判明しないものもあります。

このような場所に飾られていたのでしょうか。

石仏も並べられています。

これは寺院に置かれていたものなのでしょうか。

全体的にかわいらしい見た目ですね。

鬼との戯れ

鬼会の里に来ました。

昔、国東半島では鬼が暮らしていたそうで、鬼に関するものが多くあります。

そのひとつが鬼会です。

鬼会とは旧正月に行われるお祭りです。

鬼は仏の化身とされているので、その鬼を迎え入れるお祭りだそうです。

お探しのページを見つけることができませんでした。- 豊後高田市ホームページ

国東半島の各地で行われていましたが、毎年行われるのは、今ではここ天念寺のみです。

隣には身濯神社があり、さらに隣は天念寺の講堂となっています。

神社とお寺が共存している様、これこそが神仏習合ですね。

古来からの姿が残されています。

横を流れる川には、川中不動尊があります。

川の洪水による水害防除を祈願して岩に彫られたものです。

山側には石橋が掛けられています。

無明橋というもので、お寺を巡る修験者があの橋を渡るそうです。

資料館でこの橋を渡るVRと見てみましたが、幅の狭い崖の上で、ちょっと足を踏み外しただけでも死んでしまいそうな場所でした。

興味本位で行ってみたかったのですが、関係者以外はご遠慮くださいと看板に書かれていたので、遠慮しました。

過去に何人か、亡くなっているそうですね。

おそろしやおそろしや。

九州最古

次にやってきたのは富貴寺です。

ここにあるのが九州最古の木造建築です。

この大堂が九州最古の木造建築で国宝に指定されています。

宇佐神宮大宮司の氏寺として建てられたものだそうです。

中には阿弥陀如来像と脇侍の2体の菩薩像があります。

この配置は、現在本堂を改修しているおかげで、今だけの期間限定だそうです。

今では内部の装飾はほとんど失われていますが、鮮やかな装飾が施されていたそうです。

宇佐市の県立博物館で見たあれがそうだったのかと後で知りました。

大堂の裏手には薬師如来のある岩屋があります。

またここにも白山社という神社もあります。

国東半島は神と仏が共存する場所です。

地域の仏様

走行中に見つけた、元宮磨崖仏。

磨崖仏とは岸壁に彫られた仏様のことです。

日本全国の磨崖仏のうち約6割が大分県にあるそうです。

大分県の中でも特に国東半島には多くあります。

そして隣にはやはり神社があります。

この元宮八幡宮から元宮という地名が使われているのでしょう。

そして境内には仁王像があります。

仁王像はお寺の入り口にあるのをよく見ますが、ここ国東半島では神社でも多く見ることができます。

廃仏毀釈でも壊されなかった理由はなぜなんでしょうか。

またこの近くには大門坊磨崖仏もあります。

「地域に一つ磨崖仏」それぐらいある印象です。

日本最大の磨崖仏

今日の最後もまた、磨崖仏です。

熊野磨崖仏という日本最大の磨崖仏です。

ひたすら階段を上っていきます。

やはり鳥居。神仏習合です。

鳥居をくぐった先からは不規則な石段となります。

どうやら、鬼が積み上げた石段だそうです。

そんな石段を上り、左手に見えてくるのが熊野磨崖仏です。

2体の磨崖仏があり、左側が不動明王で日本最大の磨崖仏です。

高さはなんと約8mもあります。

前に立つと大きさがよくわかります。

不動明王にしては顔つきは穏やかで、顔で笑っているようにも見えます。

右側が大日如来です。

こちらも6.8mとかなりの大きさです。

さらに階段を上った先は熊野権現の神社が建っています。

どこに行っても仏と神が共存していますね。

国東半島の神仏習合の文化を堪能しました。

おわりに

今日の移動 大分県豊後高田市から国東市

一日中、神仏習合を感じることができました。

今では分離されているところがほとんどですが、これが古来の寺社の形だったのですね。

「お寺ではこうする」「神社ではこうする」など作法がいろいろ言われていますが、気にすることは無いようにも思えてきました。

だってもともとごちゃごちゃだったのですから。

神様も仏様もきっとそんなことは気にしていませんよ。

今日も1日お疲れさま。また明日。

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